教員の福間による第一世代ARBの臨床試験と研究スキャンダルが薬剤使用に与えた影響を検討した論文がJournal of Epidemiologyに掲載されました
教員の福間による第一世代ARBの臨床試験と研究スキャンダルが薬剤使用に与えた影響を検討した論文がJournal of Epidemiologyに掲載されました。
Changes in drug utilization after publication of clinical trials and drug-related scandals in Japan: an interrupted time series analysis, 2005-2017.
論文要旨
- 日本において、第一世代アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)に関する臨床試験の結果発表後に、研究不正やプロモーション不正が発覚し、複数の研究論文が撤回されるスキャンダルが起こり、社会的に大きく注目された。
- 分割時系列デザインの解析にて、臨床試験のポジティブな結果発表は第1世代ARBの使用増加に関連し、スキャンダル発覚は使用減少と関連していた。
- 医学研究に関する非倫理的な振る舞いは、臨床現場からの当該治療に対する信頼を損ね、プラクティスにも影響を与えることが考えられる。